2020中期経営計畫 総括
事業の収益力確保には課題を殘すも、重點施策に取り組み、成果を創出しました。
また、古河電工グループ ビジョン2030を策定し、ESG経営への本格的取り組みを加速しました。
20中計重點施策 | 成果 | 課題 / 今後の取り組み |
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(1)事業の強化と変革 |
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(2)グローバル市場での拡販推進 |
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(3)新事業の開拓加速 |
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2021年度経営方針
2021年度から開始を予定していた次期中期経営計畫は、新型コロナウイルスの流行により當社グループを取り巻く経営環境が大きく変化したことから、同計畫の開始を1年延期しました。
2021年度は體質強化と25中計の準備を確実に実行するとともに、主に次の施策を推進してまいります。
- 事業の変革
注力事業の強化と低採算?非コア事業への対応による事業ポートフォリオの見直しを継続 - 新規事業立上げ?育成強化
環境配慮型事業、社會課題解決型事業の創出 - 資本効率重視経営の強化
20中計指標の「事業資産営業利益率」を進化させ、「資本コスト」をより意識した資本効率重視の目標管理へ移行
主要事業の成長に向けた戦略
(1)データトラフィック増大に応える情報通信インフラ事業
5Gの進展によりデータ通信トラフィックは中長期的に増大していきます。
通信基地局やデータセンタなどの通信インフラの成長を、さまざまな製品で支えてまいります。
社會課題
5G/B5Gの進展、通信トラフィックの増大
売上規模(概算)(注)(2020年度:約1,800億円)
(注) 用途區分困難な一部製品の売上を除く

情報通信ソリューション
光ファイバ?ケーブル(光配線ソリューション)

ローラブルリボンケーブル

多心一括接続コネクタ

光ファイバ融著接続器

光デバイス
デジタルコヒーレント通信用光源
機能製品

HDD用アルミブランク材
データセンタなどで使用

サーマル製品
データセンタなどで使用

半導體製造用テープ
半導體ウェハの加工工程などで使用

回路基板用電解銅箔
サーバ?ルータ等の情報通信機器などで使用
エネルギーインフラ(産業電線機器)

ケーブル
データセンタなどで使用

コネクタ
データセンタなどで使用

放熱シート
データセンタなどで使用
電裝エレクトロニクス材料
パワー半導體や海底光ケーブル用銅條
無酸素銅條(GOFC)



(2)再生可能エネルギー関連事業への注力
2050年カーボンニュートラルに向け、再生可能エネルギーの最大限導入という方針のもと、日本では洋上風力中心に導入が拡大していきます。
太陽光発電を含む成長市場に対し製品群を提供してまいります。
社會課題
脫酸素社會の実現
インフラ強靭化の実現
売上規模(概算)(注)(2020年度:約100億円)
(注) 用途區分困難な一部製品の売上を除く

エネルギーインフラ

電力ケーブル
超高圧?高圧地中送電線、部品および工事

電力ケーブル
海底送電線および工事

各種ケーブル
太陽光発電モジュール用

アルミ導體ケーブル
太陽光発電所で使用
機能製品

グリーントラフ
太陽光発電所で使用

サーマル製品
太陽光発電用インバータなどに使用
電裝エレクトロニクス材料

ケーブル用銅條

超極細SUS鋼線
太陽光パネル電極のスクリーン印刷向け
(3)電動化?自動運転等の進展を支える自動車関連製品の拡大?創出
地球環境配慮と安全対応の要請に対し、素材技術含めた製品群により軽量化?電源マネジメント?電動化に貢獻してまいります。

社會課題
脫炭素社會の実現
強靭な交通インフラ整備
交通事故の削減
売上規模(概算)(注)(2020年度:約2,500億円)
(注) 用途區分困難な一部製品の売上を除く

自動車部品

バッテリ狀態検知センサ(BSS)

アルミワイヤハーネス
防食(α)端子

高圧ハーネス
高圧部品

周辺監視レーダ

ステアリングロールコネクタ(SRC)

フラットケーブル応用製品(SDH/LSH)
電裝エレクトロニクス材料(銅?アルミ線、無酸素銅、薄板銅條等)

ワイヤハーネス向導體(銅?アルミ)

シャント抵抗用抵抗材

BSS端子/防食(α)端子用Snめっき條

電裝モータ用無酸素銅
新規事業
例)産業用レーザ
~カーボンニュートラル実現に貢獻する技術の事業化を推進~
xEVの普及に向け、日亜化學工業(株)様との共創進化に より、銅加工におけるデファクトスタンダードを目指す。
業務提攜 | 將來的にJV設立を視野に入れながらモジュール製造拠點を徳島に統合。 |
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共同開発 | 次世代の青色レーザダイオードモジュール開発推進。 |
共同運営 | 共同ラボを橫浜研究所※內に設置し運営。 ※ 日亜化學工業(株)様 |


例)ライフサイエンス事業
~「すべての人々に健康と福祉を」に向けてライフサイエンスへ挑戦~
「人生100年」の時代に備え、當社のコア技術を活用し、ヒトの「健康」を守る。
- フォトニクス技術を活かして「光で見つける、光で測る、光で焼く」の3つの領域に注力。
- アトナープ(株)様とのパートナーシップをはじめとする産學共創アライアンス強化。
光で見つける
醫療器具體內検知

光で測る
OCT(光干渉斷層計)

光で焼く
アブレーション治療

ESG経営の加速 気候変動に対する取り組み
バリューチェーン全體でCO2排出量削減に貢獻する取り組みを推進してまいります。
